腕時計ステンレスケースは錆びるか？
ステンレスは錆びないと思われている方が多いですが、錆びにくいだけで、お客様の使用条件で錆びます。
ステンレスは主成分鉄にクロム、ニッケルなどを加えた合金鋼です。
クロムが空気に触れることで表面に非常に薄い酸化皮膜（不動態皮膜）をつくり、 この被膜が錆びを防いでいます。
この被膜は、常時酸素を供給されることで維持されますが、汚れ、ゴミ等で酸素の供給が出来なくなると、被膜が破壊され錆が発生します。
そのため、メンテナンスをして汚れ、ゴミがたまらないようにして錆が発生しない様にしてください。
汚れがたまりやすい場所は、ケースと裏蓋の横、メタルベルトの駒と駒の間、駒と駒をつなぐアジャストピンが入る穴、ベルトのバックル部分、竜頭等です。
腕時計ケースと裏蓋の横に錆が発生すると、防水機能が保たれません。
竜頭は錆で固まってしまい、時刻の修正ができなくなります。
無理に竜頭をまわすと、竜頭真が折れてしまいます。
アジャストピンが入る穴が汚れると、中のアジャストピンが錆、強度が弱まって破損して、バンドがはずれ腕時計を落とすことになります。
錆はそのままにしておくと、徐々に進行してしまいます。
汚れ、ゴミが付着したら、ブラシ等できれいに掃除してください。
メタルベルトの駒と駒の間、駒と駒をつなぐアジャストピンが入る穴は、ブラシではなかなかきれいにはし難いです。
ベルトを外してバンドごとクリーニングしてください。
やり方は、
腕時計メタルバンドのクリーニング のページを参考にやってみてください。
驚くほどの汚れが出てきます。
腕時計ケース裏蓋にシールが貼ったままになっているのを、電池交換にお持ちになるのを良く見受けられます。
裏蓋にシールを貼ったままにしておくと、間に汗が入って錆の原因になります。
販売までに裏蓋に傷が付かない為の保護シールです。
